はぐれ者の単騎特攻

ニチアサや読書について書くはずです

目を覚ませプリキュアの単独映画が消え去ろうとしているぞ

これは訓練でもリハーサルでもない
スパロボ鋼の超感謝祭について書きたいと思ってたけどアーカイブがなかったし、世間(プリキュアファン)が案外と単独映画消滅のおそれに関心がなさそうなので今回はこちらの問題について書く。

もしかすると一般的呼称ではないかもしれないので断っておくと「単独映画」とはシリーズの他作品との共演がない作品を指しているつもりだ。さて、先日トロピカル~ジュプリキュアの秋映画のポスターが公開され、そこにハートキャッチプリキュア(ハトキャ)の姿が描かれていたため話題となった。

様々な反応が観測されたのだがその中身というのが

やったぁ!ハトキャだ! わかる
フレプリがないやん! わかる
我々splash☆star勢は何時まで待てばよいのだ? わかる
「来年はスイートかな?」「いやスマイルだろ」「は???」 わかる

……で?““それだけ””?
あのね、秋に共演をやっちゃうとトロプリの単独映画は見れないんだよ?ヒープリの秋映画も5gogoとの共演だったことも踏まえると今後はこれがスタンダードになるかもしれないんだよ??
私と同様の危惧を抱く人はいないではないのだが上記のような感想の中に埋もれてしまい意識して探さなければ目にとまりにくいのが実際だ。

ここから特撮語族仮面ライダー語や戦隊語が入り雑じる。そっちには興味ないよって人には申し訳ないけど便利なので。

プリキュアシリーズはかなり早い段階から秋の単独映画と春のオールスターズの二本柱体制を確立していた。
最近の春はオールスター全員(今や70人近い)に見せ場を作ることが困難になったため直近3作に絞り、冬映画やVSに近い形態をとっている。
このマイナーチェンジが受け入れられた、というのは大きなお友達の言い分で実際メインターゲットの子供達は共演の範囲の変化にそれほど注意を払わないだろうからおそらくは作り手の間で新様式のノウハウがある程度蓄積されたタイミングで改めて浮き彫りになったであろうことが「三代以上前の作品には日のあたる機会が与えられない」ということだ。
推測に推測を重ねていく。今の子供達に昔の作品を知ってもらい、当時日曜の朝にテレビの前に座っていたお姉ちゃんお兄ちゃんにも現行作に興味を持ってもらうための枠、これが今後の秋映画の位置づけなのではないか。

僕としては正直こうなると嫌。

ライダーの夏映画だって平成二期以降は新ライダーのお披露目の意味合いも持つようになったけどエンドロール後の一幕のみの登場だったりネームドエネミーBの撃破に徹したりと基本的には目立ちすぎないような配慮がされていた。プリアラ映画におけるまほプリみたいなもんやね。
ところがヒープリ映画における5gogo組ときたら序盤の活躍、中盤のピンチ、終盤クライマックスではヒープリ組と再度の共闘とかなりの尺を割かれていた。いやいやいや僕だってね、5好きですよ。5gogoだってリアルタイムで見てないから偉そうなことはいえないけど毎週テレビの前で安定して楽しめる番組としてハイクオリティと思ってますよ。でもさ~~~毎年先輩方がこない出張ってきたら敵いませんわ。

今年も予告動画を見るにハトキャ勢には十分な出番が与えられてるっぽいし。……添え物のような扱いだとそれはそれで寂しいから複雑。
youtu.be


なぜ僕がこうも「単独映画」にこだわってみせるかというと、この形態がテレビを踏まえた上でそれとは違う物を見せるのに適していると信じているからだ。現状最後の単独映画であるスタプリの「星のうたに思いを込めて」が改めてひかるとララに焦点を当て、ゲストキャラクターのユーマに宇宙の神秘と掟を背負わせることでテレビではやれないストーリーを描ききっていた。もしもここに過去作のキャラクターが絡んでいたらどうしても焦点がぼやけていただろう。やっぱり一つの晴れ舞台、集大成としての単独映画ってすごく大事な気がする。

変な話「TV本編は微妙/そこそこだけど映画はよかったね」みたいな作品もあるんですよ。そういう映画はたまたま確変を起こしたわけじゃなくってテレビでは伝わりにくかったテーマを改めて中心に据えたから好評を得たのだと僕は捉えている。

最後に秋の共演映画に変わる過去作の掘り起こし方法を妄想したい。
たとえば春が直近三作+1ではいけないのか?今までの春映画を見ると100%キャラを捌いているとまでは言えないがファンに過度な不公平感は抱かせていないと思う。であればそこにもう一つ過去作を加えてもバランスがとれるかもしれないではないか。あるいは10ya方式で単発の続編を描くことは無理なのか。制作陣の内情なんてインタビューでうかがい知るしかできない立場なので好き勝手書いているがこのまま共演映画だけしか見られないようにはならないでほしい。