はぐれ者の単騎特攻

ニチアサや読書について書くはずです

購読しているブログのおすすめ記事とおすすめbot

先日とあるブログを読んでいると突然「日頃読んでいるブログを自分一人で楽しむんじゃなくて他の人たちにも読んでもらいたいな」という思いが胸に生じました。シェアの概念が生まれた瞬間です。

今回は購読しているブログについて簡単に紹介し、おすすめの記事を挙げていきます。

 

 

フラギイのメモ

Twitterで相互フォローさせてもらっているフラギイさんのブログで、これまでのツイートを元に各話の感想がまとめられています。

 

すでに言語化されたものがベースにあるので首尾一貫した作品読解を楽しめます。アギト~ファイズ期……なんならウィザードくらいまでって良くも悪くも評価が固まっているけどこちらの記事を読んでいるとまだ新しい切り口を作ることは可能なのかもと思います。

 

現在はファイズの配信に合わせてファイズの感想を更新中なので配信のお供として読んでみると新しい発見ができるかもしれません。

 

fra-gillelog.hatenablog.com

 

どの記事を選んでも良いとは思うのですが木野さんがここぞのときにサングラスを掛けることで本心を隠しているという指摘に目から鱗のこちらを挙げさせてもらいます。

私自身はしばらくアギトを見ていないので、次回見直すときにはそれこそこちらのブログを傍らに見ようと思っています。

 

ククゼンダイアリー(不定期)

相互フォローの「のしん」さんのブログです。こちらはメガミデバイスなどのプラモデルの製作レポートが中心になっています。私はプラモデルにはとんと詳しくないので「はえ~」といいながら読むことが多いです。

 

私がプラモデルに触ってこなかったのは単純にはまるきっかけがなかったのと、手先の器用さがものを言うんだろうというイメージに尻込みしていた*1のが大きいんですが、製作過程を見るとどんな塗料を使うのかなどの選択によってオンリーワンが生まれるプロセスをなんとなく感じ取れて面白いです。

 

no-shin-oshin.hatenablog.com

 

おすすめ記事ですが根本的に知識が全くないので率直にできあがった子のかわいさで選出させていただきます。

 

やんまの目安箱

相互フォローのやんまさんのブログです。

特撮やアニメなどの映像作品の感想が多いですが読んでいると「そこから考え始めていくんだ!」と驚かされることばかりで「ここでしか読めない」文章に満ちています。

ありきたりな感想に飽きた人に心からお勧めします。

 

86ma.hatenablog.com

 

おすすめ記事はヘボット! の感想から。これいつか私もやりたいんですよね。

シメール派とユルメール派の覚え方……その手があったか!

 

鎌倉ハム大安売り

やっぱり相互フォローのでるたさんのブログ。ユーモアのあるツイートのイメージが強いでるたさんがどんな記事を書くのかと楽しみにしてましたが長文でも非常に面白い文章で舌を巻きました。

 

www.deldeldelta.com

 

おすすめ記事はいまだにセンシティブな復活のコアメダルについて語られているこちらの記事です。

復活のコアメダルについては色んな文章を読んできたけどこれが一番刺さった。旗幟を鮮明にしてはいるけど中庸を維持しているように思います。

細かいくすぐりを入れているのに憤懣やるかたない思いが伝わってくる。どんな離れ業なんだ。

 

道徳的動物日記

相互フォローの時間は終わりました。

こちらは倫理学や社会運動について書かれた本の書評やそうした問題への私見を中心にしたブログで、デビット・ライス氏によって運営されています。

 

特徴としては異なる立場の人同士での合意形成に役立つような物差しと議論を大事になさっている点でしょうか。今の時代では拡散しやすい意見がほぼ必然的に感情を煽るようなものになってしまっている点については私も何だかなと感じ続けているので彼のスタンスには勇気付けられます。

 

davitrice.hatenadiary.jp

 

おすすめ記事はこちら。

 

ライス氏はおそらく自分の問題を自分で引き受けるタフさがある人なので、日常生活の中で疲弊したときに読むと受け付けないこともないではないですし、人を選ぶ部分はありますが考えるヒントを見つけるにはいいのではないでしょうか。

 

シロクマの屑籠

精神科医であり現代人の生きにくさ(社会との摩擦)を考え続けている白熊亨さんのブログ。

今までになく快適な社会を維持するために私たちが知らず知らずのうちに払っているコストについて一緒に考えていきましょう!(キラキラと光る眼)

 

マクロな社会やらシステムについての話も凄く面白いんだけど人が抱え込んでいる生老病死について書かれた文章も読み応えがあるし、私にとっては生きる糧になっている。

 

p-shirokuma.hatenadiary.com

執筆時点(3/30 22:00)での最新の記事も非常にいいのだがここではあえて私が初めて読んだ記事を挙げたい。

 

若おかみは小学生!という最高のアニメーションを他とは少し違う切り口で語っていることを面白く感じ、その他の記事に手を伸ばしたのが始まりでした……。

勝手に寄せているちょっとした期待としては「推し」文化についてどう考えているのかをいつか記事にしてほしいというものがあります。どうでしょう?

 

タイドプールにとり残されて

ユーモアセンスが本当に好き。

知性とユーモアが仲良く同居している希有な例。毎日記事を挙げているにもかかわらずどの記事も面白いというのは一体どういうことでしょう。

日常に無造作に転がっているちょっとした面白さをすくい取る手つきの細やかさというか、アンテナの感度とか色々言ってみることはできるんだけどそれでは何も説明したことにならない。

最近見つけたこともあってベタ惚れ中です。

 

kageboushi99m2.hatenablog.com

観光スポットや旅先での自由に触れずにここまで旅への憧れを喚起する文章を私は他に知らない。

 

 

据わりが悪いがここで1つのbotに触れさせてほしい。

 

twitter.com

 

 

管理人さんの所信表明(?)です。痺れませんか? 私はビリビリきてます。

 

全ての論文を様々な生活リズムの人の目にとめるべく投稿時間を調整するという志の高さも本当に好きです。

実は忙しさにかまけてあまり利用できていないのですがこれからも頑張ってほしい。こうして紹介したからには私も少しずつ読んでいかないとね。

*1:自分不器用ですから

豊本で見る東京03のコント5選

昔、バラエティー番組で「人気を等分しているコンビ、トリオはどこだ?」みたいなクイズをやっていてその選択肢の中に東京03もいたし有力候補みたいな扱いだったんだけど、ふたを開けてみれば豊本がまあまあ不人気で豊本の代わりにテレビの前で泣いたことがある。

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「地元で一番スマブラ上手」そうなポケモン

各々の興味関心が少しでも重なり合う場所を見つけようと不器用に話題を探る入学したての大学生が最終的に休らうのは幼い頃の共通の体験スマブラだったりする。心やすくなった学生の中には自分を大きく見せようと「オレは地元では一番スマブラがうまかった」などと宣うものがいて、となれば実証主義の精神から「では1つ手合わせ願おうか」となるのは自然の成り行きだ。

 

すると腕に覚えがありげなものが案外と早々に場外へと吹き飛んでさほど乗り気でもなかったもの同士が一騎打ち、なんてことも珍しくない。ここで問題になるのが「では『地元で一番スマブラが上手い』と自称した彼を嘘つきと断じて良いのか」という問いで、これは非常に厄介だ。

ただ1つ言えるのは手合わせで実証できるのは仲間内での強さの程度であって地元での強さの程度ではないと言うことだ。だからこそ人は時に本気で時にはったりを利かせて「地元で一番スマブラが上手い」を名乗り続けるのだ。

 

そしてそれはポケモンの世界でも同じ事。そこで今回はポケモンの中でも「地元で一番スマブラ上手」そうなポケモンを五種類ピックアップして読者諸賢の参考に供したい。

なおこの記事は完全に独断と偏見に基づいている。異論がある人にはまず屏風の中から実証主義を追い出していただこう。

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2022年の下半期10冊

半年に一度の当ブログの恒例記事でございます。毎度書き始めるたび「さてこの半年どんな本を読んだかな」と思い返すのですが案外出てこないもので「読書記録を書いておけば良かったな」と後悔を始めてしまいます。日頃記録を怠っている自分を擁護する訳ではありませんがだからこそ半年に一度この記事を書く意味もあるのかも知れません。

 

  • ・僕が答える君の謎解き 明神凛音は間違えない
  • ・機龍警察
  • ・堕天使拷問刑
  • ・ワトソン力
  • ・名誉と恍惚
  • ・湖畔の愛
  • ・誰彼
  • ・或るエジプト十字架の謎
  • ・少年検閲官
  • ・写字室の旅/闇の中の男
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ハイパーインフレーションを読んだ

きわめて短い間に物価が急激に高騰する激しいインフレーション超インフレーションハイパーインフレともいう。経済学者フィリップ・ケーガンPhillip D. Cagan(1927―2012)による定義では「インフレ率が毎月50%を超えること」であり、国際会計基準の定めでは「3年間で累積100%以上の物価上昇」である。そのおもな原因としては、政府による貨幣国債手形の乱発があげられ、とくに歳出戦費のために大量に紙幣を印刷したことで通貨価値が暴落することが主因とされる。

日本大百科全書コトバンク掲載)より

 

呼んでいると頭の中の小学生が「お前エロじゃん!」と叫び出すけど面白いんだからしょうがない系漫画ハイパーインフレーションの感想です。

 

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飛鳥部勝則 冬のスフィンクスから黒と愛

以前飛鳥部勝則の初期作品を読んでこのような記事を書いた。

tyudo-n.hatenablog.com

それから1年近くたちついにすべての長編を読み終えたので冬のスフィンクス以後の作品を中心に作品の感想や氏の作品の作風について語ってみる次第だ。

さて、上掲の記事で私は総括として

 

ミステリを模倣しながらもそこから逃れてしまうような奇妙なねじれが魅力的だと感じた

 

と書いている。現在もそのように思わないではないのだが今はこのように表現することはないだろう。「ミステリ(虚構)と現実が互いを飲み込もうとする運動」。これこそが氏の作品の特徴なのだと今は思う。

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