あなたは超が幾つも付くような高難易度パズルゲームBABA IS YOUを知っているだろうか。このゲームを楽しむことで就活戦線をサバイブできることが分かったので共有したい。
BABA IS YOUを知らなかった人はまずこちらの動画をご覧いただこう。
うっかりこの記事にたどり着いた就活生は就活生を食い物にする輩には負けずに生き延びてください。この記事はその一助にはなりません。
ガクチカ(学生時代力を入れたこと)
このガクチカって言葉めっさムカつきます。バイトやら部活やらでの体験をもとにした虚無のエピソードトークで面接官の涙腺が日々決壊しているかと思うと我々も泣けてきません?こういうカジュアルさを装った略語が言葉から意味を剥ぎ取るし、そこから就活アドバイザーの特権化が始まっていくのだ。
だから私達は虚飾が入り込む隙の無いまっすぐな道を行こう。「BABA IS YOUを○○時間やりました」これだけでいい。全てのステージを制覇しようと思えば何十時間、下手すれば何百時間もかかる*1ので力を入れたといって過言ではないどころかむしろ控えめな表現とさえ言える。
長所短所
これはゲームをクリアできたか否かで二つのパターンを使い分けられます。
できた場合
長所……BABA IS YOUをクリアできること。根性と試行錯誤する気持ち、論理的思考力がなければクリアできないので長所としては申し分ないだろう。
短所……御自分の短所の中でできるだけ見栄えの悪くないものを選んでください。
できなかった場合
長所……どんな人間にも長所は必ずあります。諦めないでください。
短所……BABA IS YOUをクリアできていないこと。根性と試行錯誤する気持ち、論理的思考力のうちどれか、若しくは全てがないことを伝えられる。私もクリアできてないので(現在115問クリア)暴言吐いても大目に見たってください。
コミュニケーション力
多くの就活生を理不尽にも苦しめてきた諸悪の根元もBABA IS YOUにかかれば偏に風の前の塵に同じです。
どういうことか。ゲームを初めてしばらくはチュートリアル的な構成で勝利条件も沢山あるのであまり考えることなく進められる。しかし、そこを抜けると頭を悩ませる場面も増えてくるはずだ。そこでプレイヤーは「こんなもんどうやったって無理だろ」と途方にくれるだろう。
だが、ひとしきり途方に暮れた後で改めてステージを見てみるとそこには意外なほど多くの情報が眠っていることに気づく。stop属性がついたオブジェクトに囲まれたルールは変えられない(stop属性の付与を定める文自体が囲まれているため)し、孤立している単語は攻略の過程でどこかの文中で活用される。こうした情報を脳内でこねくり回していく内に必然的に攻略の道筋が見えてくるのだ。
具体例を示そう(ちょっとだけ長くなるかも)。
ここでは「HEDGE IS STOP」を含めた五つの文章がHEDGE(垣根)に囲まれている。「STAR IS WIN」が囲まれ他に「WIN」が落ちているわけでもないのでどうにかしてYOUをSTARに到達させなければいけないことが分かる。そして垣根に囲まれた空間内ではKEKEしか動けないが「KEKE IS YOU」を作るために必要な「YOU」と「KEKE」はDEFEAT(触れたらだめ)とセットになったSKULLに阻まれている。
……このように条件を整理すると横向きに綴られた「LAVA(FLOAT属性がついたオブジェクト) IS YOU」をまっすぐ横に動かして「KEKE IS YOU」を作れば良いと分かる*2。
新しく導入される単語があるステージでは見ただけでここまで推測するのは難しいがそれでもクリアすれば必ず制作者の意図を汲めるようになっている。
これだけでも充分にコミュニケーション力を磨けるはずだが更に上を目指したい方にはレベルエディター機能をオススメしたい。ここでは問題を作成することができるのだが想定される様々な別解を潰していく作業は正に面接の想定問答だ!どっちもやったことないので知らんけど!
CONGRATULATIONS(おめでとう)
これだけ出来れば志望動機だの逆質問だのは些末な問題、考えるのが面倒くさければ適当なサイトから引き写せば宜しい。圧倒的な就活力は既に君の手の中にある。どんどんエントリーしてどんどん面接を受けてほしい(就職は結局は巡り合わせなので)。
シリーズ「BABA IS YOUで身に付ける圧倒的な力」第一回の今回は就活力編をお送りしました。次回は婚活力を予定しております。それではまた。