はぐれ者の単騎特攻

ニチアサや読書について書くはずです

プリキュアのイメージカラーとスタプリ

本当ならスタプリ最終回を見てこの番組が一年かけて何をしようとしていたかについて語りたかったんだけど書き始めてすぐに自分の手に余ると分かってしまったので今回はプリキュアのイメージカラー? メンバーカラー? の系譜とスタプリについて語ります。ちなみにこの記事でのプリキュアの範囲はオールスターズに則ったものです。

最終的に「今までのはこんな感じだったけどスタプリはこう違う! これからどんな変化球が投げられてくるのか楽しみですね!」って具合の着地点に落ち着ければいいんだけど……まあ冷静に考えるとこれも結構難しい。だって初代からスタプリまで14組の戦士がいる訳でそれをざっくりまとめるのは大分危険だから。ちょっと気を抜くと「今年の戦隊の黄色はカレーが好きじゃない」レベルの雑な言明に堕してしまう(戦隊に興味のない方には意外かもしれませんがカレー好きのイエローはキレンジャーとバルパンサーだけ(らしい))(戦隊パロディの影響が大きいんですかね)。

不安もありつつ見切り発車で行きます。スタプリの五人の色(ピンク、緑、黄、紫、虹)がどのように使われてきたのかを見てみましょう。

 

ピンクキュア

 

戦隊におけるレッドのようにリーダーの役割を背負うことが多いです。初代ピンクはキュアブラック/美墨なぎさ。「ブラックなのにピンク」というのも矛盾じみていますが彼女以外の主人公は基本的にピンクを基調とした姿に変身するためなぎさもピンクとして扱われることが多いです。ピンクの特徴としては「前向き」「人との距離が近い」「芯が強い」などがあげられるでしょうか。もちろん例外もありましてキュアブロッサム/花咲つぼみは引っ込み思案でどちらかといえば相棒のキュアマリン/来海えりかの方が人との距離をぐいぐい詰めるピンクっぽさがありました。えりかは主人公じゃないからこそ、一話から敵である砂漠の使徒に「こころのはな」を枯らされ、デザトリアンとしてコンプレックスを吐露することもできた面白いキャラクターですがそこまで行くと完全に話が逸れています。

また「勉強ができない」というのも私にはイメージとしてあるのですが落ち着いて考えてみると全体の特徴とまでは言えませんね。成績を上/中/下に大きく分け推測や設定も交えつつ分類するとこんな感じです。なお名前の横につく数字は何代目のピンクかを表しています

上 花咲つぼみ(5) 相田マナ(8) 朝比奈みらい(11) 星奈ひかる(14)

中 春野はるか(10)

下 美墨なぎさ(1) 日向咲(2) 夢原のぞみ(3) 桃園ラブ(4) 北条響(6) 星空みゆき(7) 愛乃めぐみ(9) 宇佐美いちか(12) 野乃はな(13)

「のぞみは先生になるために頑張って成績を上げてるだろ! ふざけろ」「公立中での成績と私立中(特にノーブル学園)での成績を比べることは云々」など異論がないわけでもないでしょうが大まかな分布を見るという目的は達せられると思います。

「主人公らしくなさ」を意図して作られたように見えるつぼみが成績上位者にいるなど初期のピンクでは勉強ができないのは定番でした。私としては勉強が苦手ということで本当に子供からの共感を得られるのかは大いに疑問ですけど意図としては共感狙いでしょう。しかし、8~14代目の後半組を見てみますと上…3人 中…1人 下…3人とバランスがとれてきています。今後もこの流れは続いていくと予想しています。

また特に意識されていない特徴として全員が中学生というのもあります。個人的意見としては小学生や高校生が主人公を務める作品を見てみたいですね。

 

緑キュア

 

ララを何色とするのかは少し議論にもなっていましたが現在では緑キュアとして落ち着いています。緑キュアは数が少なくララ以前にはキュアミント/秋元こまちキュアマーチ/緑川なおキュアフェリーチェ/花海ことはの三人しかいません(人によってはキュアパルフェも含めるそうですが彼女は虹キュアとして扱います)。であれば共通点を抜き出すのも容易なようですがこれが案外難しい。ですがどうにか共通点を見つけました。それは「守る」という要素が含まれていることです。ミントは「ミントプロテクション」や「エメラルドソーサー」を駆使して仲間を守ります。また、マーチはそもそもの変身の動機が「家族を守るため」ですし、42話の個人回の兄弟を人質に取られる試練では自ら体を張って兄弟をかばいました。フェリーチェはマザー・ラパーパという世界を見守る神様のような存在の力を受け継いでいて最後にはその役割を全うしました。

ピンクに引き続き「全員が中学生」という特徴がないわけではないのですが人数が三人しかいない緑で主張するには弱いかなと。緑についてはこんな感じです。

 

黄色キュア

 

ちょっとプリキュアについて知ってる人なら「あざとイエロー」なんて聞いたことありませんか?「あざとい」と「イエロー」をかけた造語です。あざといというのは辞書では「押しの強い」、「あくどい」という意味で掲載されていますがここでは「かわいさを全面に押し出した」くらいにとっていただくのが良いかと。しかし、黄色いプリキュアはあざといというのも反例があります。それがハグプリのキュアエトワール/輝木ほまれです。彼女はアウトロー的な雰囲気を纏ったフィギュアスケーターで可愛いというよりはかっこいいキャラクターです。ところで私が一番好きなイエローはキュアレモネード/春日野うららです。自分でも気付かないうちに「天真爛漫ないい子」を演じていそうな雰囲気がとてもいい。

 

紫キュア

 

紫キュアにはスペックが高いキャラが多いです。しかしその反面精神的にもろかったり未成熟なキャラも多いです。そこがファンからはネタ的に扱われやすいのですが本人としては特におどけているつもりもありません。

あと、悪口として捉えられかねないのですが「友達が少ない」イメージがありますね。異世界出身で知り合いが少ない、完璧超人なので近寄りがたい、一見気難しそう……など理由は様々ですが人望があるという書かれ方をした紫キュアっていないのではないでしょうか。

 

虹キュア

 

虹キュアはキュアコスモ以前にはキュアパルフェ/キラ星シエル/キラリンしかいないので虹キュアについて語ることは実質的に彼女について語ることとなります。

コスモにもつながる部分として重要そうなのは「他者を傷つけた経験」「人間以外の正体(キラリン)」でしょうか。

これだけだと寂しいのでシエルについて少し語ると秋映画での活躍がすごく好きです。フランスにいたスイーツの師匠が、孤立したストイックすぎる姿勢に付け込まれて敵に利用された際にかつて似たような求道者だったシエルが「仲間といる意義」を伝えるシーンが好き。それはそれとして我が道を行く姿勢がなくなったわけでもないのもいい。

続く

 

今までのプリキュアの特徴をまとめただけで意外にも分量が多くなってしまったのでここまでで一つの記事とし、ひかる達の特徴については後半で改めて取り上げます。